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資格商法、2次被害、クーリングオフ

資格商法、2次被害、クーリングオフ

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■資格商法、2次被害、クーリングオフ

クーリングオフに関する情報や知識、被害例の入手、悪徳商法被害救済のNo.1サイトです。
このページでは資格商法のクーリングオフ、2次被害の事例から悪徳商法を検証します。

■資格商法増大の背景

現在あの華麗なる日本の黄金期、それは泡の上に踊り泡とともに散ったバブルの時代が去り、空前の大不況時代が到来しております。世の中には、リストラ、就職浪人、自殺、倒産等などの言葉が聞かれない日はありません。

このような時代の中で、日本型雇用形態の特徴とも言われた終身雇用+年功序列制が音をたてて崩れていきました。そのかわり台頭して来たのが、年棒制度や成績報酬制度、専門職制度などのいわゆる、成績やスキルに見合った給与、雇用体系でした。

リストラが吹き荒れる中でその対象者から外れる為には、他の人にはない「技能」や「技術」が求められるようになりました。このような背景のもとで注目されて来たのがいわゆる「資格」というものです。

資格には「国家」「公的期間認定」「私的」などの様々なものがあり、その難易度も様々であります。しかしおおむね国家資格や公的な認定資格に人気が集まる傾向にあります。

■資格商法の典型的手口

資格商法は、ターゲットがサラリーマン、主婦がほとんどです。そのはじまりは、電話や資料を送りつけるということから始まります。詳しくは私のページこれが電話勧誘の手口だを見て下さい 。

又昨今の被害数増大に対しての国民生活センターの統計資料も出ています。アドレスはhttp://www.kokusen.go.jp/cgi-bin/byteserver.pl/pdf/n-20000925.pdfになります。

■資格商法の問題点

資格商法の問題点は?

 

  1. 電話勧誘で曖昧な返事を「承諾」と勝手に解釈し諾成契約だといいはる。
  2. 会社の他の人もしている、役員からの推薦だなどの詐欺的なセールストークでだます。
  3. クーリングオフに応じない業者がおおい。
  4. 一度この手の業者と契約すると「何故か」他の業者からも頻繁に勧誘がかかるようになる。名簿が流出する。
  5. 中途解約には応じない業者がおおい。
  6. 生涯学習といって、何年後かにいままでの会費を払えといった2次被害や3次被害が続発する。
  7. 教材が古いことが多く、実際に役に立たないことがおおい。
  8. 主婦の場合は仕事を紹介するといって、勧誘することが多いが実際にとり終わると、「あなたの技能が低いから紹介できない。」「自分で何とかして下さい。紹介したいけど不況なので」などと結局仕事の紹介はない。またあっても最初に2、3回おぎり程度しかない。
  9. 今度公的な資格になる、国家資格になるといった「今なら簡単に取得」といった騙し方がおおい。
  10. 金額が普通に資格予備校に通う金額の数倍の値段である。
  11. 内職の為にこの資格が必要等いうが、実際には独立開業型や就職型の資格であって全く内職には必要のないものである。

以上は代表的なものですが、この他にもかなりいろいろと騙し技はあります。解約請求時に脅す、スカス、騙すは日常茶飯事ですね。とにかく数多くある悪徳商法の中で、一番悪質であり、かつその後まで辛い商法がこの「資格商法」です。

以下に「悪徳商法マニアックス」にてアップされた被害者の生の声のメールを転載します。これは一部の方のみではなく資格商法に引っ掛かった経験のある方全てに等しく起こりうる可能性があることです。けして脅しではありません。

■資格商法被害者の生の声

この手の勧誘電話を受け続けて10年の私です。被害者になりそうな方の助けになれば幸いと思いコメントします。

以前どこからともなくかかってきた勧誘にかかってしまいました。その時の詳細は詳しくは述べませんが、その2〜3年後の二次被害勧誘電話は壮絶でした。最盛期には一日に4件の電話に対応させられた事もあり、一回の電話も長く、周りの者から白い目でみられているような気はするし、とても仕事に集中できるような環境ではなくなりました。内容については決まり文句で、名簿の削除もしくは受講の打ち切り手続きなどの内容で、何か変に責任を感じてしまい、事情を何も知らないので信用してしまいそうになりました。幸いにもインターネットでいろいろ調べた結果、似たような事例が数多くあり、はたと我に返り、同時に消費者センターにも相談に行き、冷静になることができた記憶があります。

この手の電話は一種非常につらいです。腹立たしさと同時に、下らない勧誘に騙された自分は情けないし、「なぜ自分のところにだけ」というような自己嫌悪に陥ってしまいます。以前の電話に対して「こんな事やってるおまえは蝿のようなクズだ」と罵ったところ「最初に引っかかるお前がマヌケなんだよ」とか「これからずっと勧誘されて、楽しいぞ」などと逆に罵られ、そのときは悔しくて悔しくて自分がイヤになりました。

これが正確な情報を得ていない人は錯誤状態に陥ってしまうとおもいます。もっとも、そこが業者の狙い目でもあるのでしょう。特に相手が職場の場合、特に若い人の場合は私用の電話もできないでしょうし、ついつい曖昧な返事をしてしまう。そこが狙い目ですね。とにかく辛いです。こんな事がいつまで続くのか?と先行不安になってしまいます。とにかく、この手の電話に対応るには、まず自分を見失う事の内容にすること。勧誘の実体の情報を多く得ること、精神的に相手に負けないように強く出ること、それに職場の理解者を作ること、ですね。とにかく精神的プレッシャーで押しつぶそうとしてきます。でも言っている事はほとんど嘘なんだと解っていれば自分が冷静で居られるでしょう。今ではそんな電話はほとんどこなくなりましたが、たまに掛かってきます。いわゆる一生ものかもしれません。しかし、どんな勧誘でも全部断ったる、の意気込みで頑張ればそのうち減ってくるくらいに考えていかなくてはならないでしょう。下手に二次被害に引っかかるとさらにカモにされてしまうことは確実です。

でも未だに解らない事があります。名簿はどこから出回っているのか、という事です。業者がほとんど同じクループという話もありますが、なぜ、集中して何社も狙った様に電話をする事が可能か?これは未だに完全には解りません。知っている方は教えてください。

一応下のメールは「ごく一部の」流出ルートでしかすぎません。

<名簿流出に関するメール>

私の場合は、大学の名簿が流出してました。引越ししたばかりだったので提出書類の住所(番地)を間違えて書いていたのです。でも、間違えた住所で「○○が当たりました」「○○に選ばれました」などのハガキが沢山届きました。

間違えたのは、大学に提出した書類だけなので直ぐに解りました。

その後、再登録の時にマンションの部屋番号の後ろに「A」と書いておきました。

今度は、部屋番号の後ろにハッキリと「A」の文字が・・・。(苦笑)

写真付きの名簿が流出してるのってなんかイヤですね。

以上で引用は終わりです。あなたはこんな恐い「資格商法」にひっかかっていませんか?もしなければ、ある意味幸せな人といえるかもしれません。

<これから以下は、クーリングオフ阻害行為に関する被害例です。>

11月の中ごろ電話があり、「貴方の名前が悪徳業者間のリストに載っています、クレジットの契約などされましたか?どこの会社と?」

わたしが、ABCだと答えると「会員登録の解除と業者間のリストからなまえの削除が出来ます、これは,勧誘やセールスではないので,安心してください,直接あって話がしたいので・・」

典型的なセールストークです。

それで,11月○×日に△○駅で、××○△株式会社のA氏に合う約束をしました

駅前に,適当な喫茶店が無かったので、近くの駐車場に停めてあるA氏の車の中で話を聞くことに成りました。

A氏の話によると、今回の話は提携企業に払われる、提携料を安くする為の信頼と,実績を得るためとの事。提携企業を利用してもらう事によって,提携料を安くし、その予算で,さまざまなサービスを行っている。

その中に,法律相談もあり、会員登録の解除、リストからの削除もうちが間に入る形になって責任を持って行います。

そしてサービスのサービスの内容については、なんでも出来ますと言う事だった。

格安チケット者が安く買えるなどの他にキャッシュバックがあるということだった、買った物の定価との差額の三割か、レシートを,送ることによってその三割を指定講座に振り込まれます、その説明を聞いたのと、勧誘,セールスの類ではないといわれていたのですっかりその気になってしまいました。

彼等の説明は非常に美味しいところしかいわず肝心のところは隠したままです。

他社のサービスでは,契約内容により、再契約などの被害が出ているが、うちでは一切そう言うことはありませんと安心する様に言われ,その証明書などの見せられました。

このような提案をしますと言われ,やりますか?と聞かれ、少し悩んだ後,やりますと答えました。

それから,クレジットの契約書、キャッシュバックの依頼書、ABC OF ABCプログラム内容確認書、商品内容確認書、××トータルサポート申込書、それと手帳サイズのパンフレットのようなものをちらと見せ私が中を見ようとしたら手を出しにくいところにおいてじまった。

そして,商品内容確認書に,サインをしてくれと、商品名はABCプログラムと記入してくれと、矢継ぎ早に出された書類に,目を通し記入してしまいました。

結局ABCプログラムについての説明はありませんでした。

速達で,種類を送る様に言われていたのですが、仕事が忙しく書類も送らず,内容の確認もせずにその週が過ぎ、2○日に,そろそろ郵送しなければと,契約書などを確認したところ、ABCプログラムとは,経営関係のテキスト七冊とカセットテープ14本のセットだと分かりました,これは,ちらと見せられたパンフレットの中に写真がありました、すぐにしまわれてしまいましたが。まるっきり私にいらないものだと分かったので30日に慌ててクレジットの契約書に書いてあるクーリングオフの手続きをしました、

販売店(株式会社ABC)、取扱店(××○△株式会社)クレジット会社(株式会社ABCD)当てに,簡易書きとめ扱いのはがきを三通出しました。

この手の悪質企業では簡易書留では危険です。この手の被害は少なくはありません。

シロウト判断が危険なケースもあるということです。

それで安心していたのですが、次の日の仕事××○△株式会社のB氏から電話がありこんなもの送ってこられたのは,始めてだ,筋の通らないことをしないでくれと言われました。

ここからがいわゆる、クーリングオフ阻害行為です。

貴方がしていることは,ラーメンを出前で頼んで、持ってきたところで,やっぱり要らないと同じ事だと言われました。

私は,先に筋が違うことをしたのは,そちらです、経済的にも余裕が無いので契約は解除してくれと言ったのですが,取合ってもらえず、

Aは,貴方に契約する様強制しましたか?,それから,私の歳を聞き,子供じゃないんだから筋の通らないことをしないでくれ,それとも,貴方は,やくざですか?Aの,家族構成知ってますか?この件がハッキリするまで,自宅待機させてる,もし貴方に,契約を強制させたのだったらやめさせなければ成らなくなると,

それから,経済的に苦しいのなら,こちらも譲歩するからと,これ以上時間を掛けるるようなら,こちらも,譲歩しませんよと、私は恐くなり.譲歩ってナンですかと聞きました、そうしたら,今から金額を下げることはで気無いからキャッシュバックとしていくらか,貴方の口座に振り込みますと言われ,結局その線で押し切られてしまいました。

12月○日現在,一切の契約書を送ってはいません、電話によりすぐに,契約書を送ってくれと催促されました。

この方はこの時点で私のところに相談に見えられたので大丈夫でしたが、相談するところがない方はこのまま押し切られていたかも知れませんね。

■資格商法業者がよく使う資格

やはり業者もある程度名前がしれた「資格」を使います。

行政書士

私の資格なのですが「独立できる。法律の入門的な資格」というのが勧誘しやすいのかもしれません。くれぐれも「行政書士」の資格の勧誘には注意を。そう簡単にはとれないし、開業しても食えるようになるには、ハンパでない努力が必要です。(実話)

また最近は内職でも大丈夫だとか、合格したら顧問契約で収入をとか給付金制度を利用した勧誘が増えています。顧問契約等合格したての新人に結ぶ企業等あるわけありません。その道のベテランですら顧問先減少で苦しんでいるのですから。

行政書士資格はあくまでも独立開業して半端でない努力の結果収入を得られるようになる資格です。安易に収入が入る等考えないで下さい。試験合格は他の法律隣接職の試験と比べますと比較的容易ですが食えるようになるには司法試験合格よりも難しいという話もあります。

宅地建物取引主任者

これも宅建業法で人数をおくこと、とされてますので、リストラ時代には需要があるからでしょうか?とにかく日本一有名な資格です。

電気技術主任者

3種の勧誘がメインです。理系では必要なものなのかこの資格もほんとうにおおいですね。

ワープロ検定

資格か?といわれるとどうかは解りませんが、非常に主婦騙しのものです。

総合旅行業務取扱管理者

最近在宅系の業者で良く使われる。実際は在宅には相応しくない資格。旅行業者に勤めてはじめて活きてきます。最近非常に多いです。総合旅行業務取扱管理者商法専用のHPを作りました。

MOUS試験

内職商法等に良く用いられます。

任意団体資格など

民間の認定資格など名乗っていろんな資格があります。

 

■最後に

資格は確かに自分のスキルとして、看板にはなります。が看板があっても中身が伴わなければ、結局は意味ありません。少なくとも何か自分の向上のために始めようとするのであれば、それは受動的な電話勧誘ではなくて、能動的に自分で探してみるべきではないでしょうか? 

又世の中には資格幻想というものがあり資格を取ればなんとかなる、食えるようになるなどいうものがあります。しかし資格とはあくまでも車の免許証のようなもので、取ったからといって誰もがF1ドライバーになれるものではありません。あくまでもその業務参入の扉をあけるのみであって、単に航海への切符を手に入れたということでしかないと思います。

・行政書士として私が悪徳商法の救済業務をはじめたとき、私以外には誰一人として同じ業務を行っている行政書士はいませんでした。それから長年がたち、今では私だけではなく多々の行政書士がこの業務に参入し被害救済のために取り組んでいます。しかし行政書士を謳い食い物にする悪質商法はまだまだ非常に多く行政書士として憤りを感じるところもあります。是非「資格」という魔物に騙されないようしっかりとした判断を行っていただきたいと思います。

このページではおおまかなことしか、書いておりません。われわれ行政書士は日々街の法律家として、予防法務にたずさわっております。お困りなことがありましたら、ぜひ行政書士に御相談ください。当事務所でも、オンラインで業務受任、クーリングオフ等の法務相談を行っております。お気軽にどうぞ。

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著作物のご紹介
悪徳商法撃退77の秘密
あおば出版「悪徳商法撃退77の秘密」
行政書士 吉田安之 監修